EMDRやSE、TFTなどトラウマを対象とした心理療法を統合した心理療法です。それぞれの技法のよいところを集約し、そしてオリジナリティを最大限に活かした治療法であると思います。
実際に使用してみての感想ですが、身体感覚に働きかける工夫があるため解離症状が起きにくく、滴定しやすい、また耐性の窓を超えにくいという利点があると思われます。
そして処理がとても速いという印象があります。BCT後に思わずポジティブなイメージが浮かんできてクライエントが変化に驚き笑ってしまうこともありました。身体感覚のペンデュレーション中で、そういった変化をクライエント自身も実感しやすいのではないかと思います。
また、一般的な精神科外来では診察時間は短く、限られた時間の中でどうクライエントに実施するかは常に悩みの種ですが、ボディコネクトセラピーは短い時間で処理がどんどん進み、同じ診療時間内で残ったテーマに関しても繰り返し使用でき、とても効率的な技法であると思います!
他の技法でトラウマ処理に行き詰まり、SUDSが下がらず終わってしまいそうなセッションでも、最後にボディコネクトセラピーを使って処理を進めることもでき、とても心強く、クライエントさんからも喜ばれています。